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日高看護専門学校

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卒業生の声

 私は現在、4年目の看護師として重症心身障害児者の生活型病棟で勤務しています。
 学生の時は、患者さんの表に出ない思いをくみ取ることが難しく、表面的なコミュニケーションになっていたように思います。
 重症心身障害児者病棟では、言語的コミュニケーションを図れる患者さんが少なく、その中で個々の患者さんの反応や目の動き、少しの表情の変化などを見逃さず個別性のある看護を実践しています。常時うまく会話が成立することばかりではありませんが、何かを訴えたい患者さんの立場や気持ちを考え、悲しみや不快の思いを取り除き、喜びや快の思いを引き出せたときには、より一層私もうれしくなります。これがこの病棟ならではの醍醐味であり、患者さんとの信頼関係の上に成り立つものだと実感しています。
 4年目でリーダーを行うようになり、病棟全体の看護について考える責任の重さもありますが、後輩の見本となれるよう日々緊張感をもって看護に励んでいます。

 看護師として働き出して4年目になり、後輩も増えてきて自分自身が教える立場になってきました。学生時代は勉強と実習の記録などに追われる毎日でした。しかし勉強ばかりではなく学校の行事などで友人と楽しく学生生活を送ることができました。実際に実習で患者さんと関わったことで人と関わる楽しさを実感しました。
 私は北出病院で勤務しており、入院してくる患者さんは様々でなかなか相手の気持ちを汲み取ることができず心が折れることがあります。まだまだ勉強が足りない部分がいっぱいで先輩と相談し合いながら少しでも患者さんやその家族の気持ちに寄り添えるような看護師でありたいと思っています。日々の仕事は忙しく大変ですがすごくやりがいのある仕事だと感じています。

 看護学生時代の一番の思い出は排尿障害をもつA氏との関りです。自宅退院を目指し尿を管で取る手技獲得がうまくできずすごく悩みました。そんな時に指導者や教員が相談に乗ってくれたり同じグループの学生がカンファレンスで様々な案を出してくれ手技を獲得し退院することができました。私たちの関りで退院しても患者様がその人らしい生活を送る支援ができたことがうれしかったため印象に残っています。
 卒業後、急性期病棟に配属となり手術や検査など覚えることが多く、なかなか自分が思う看護ができないこともありました。しかし、その中でも患者様からのお礼の言葉を頂くととてもうれしくそれが「やりがい」に繋がっていると思います。
 そしてこれからもその人がその人らしく生活できる手助けができるように頑張っていきたいと思います。

 


 

卒業時の進路

年度 管内 県内(管外) 県外 進学 その他
2016 31 4 4 1  
2017 25 11 1    
2018 23 11 5   1
2019 24 9 4    
2020 20 9 3 1 1
2021 16 11 4    
2022 18 10 1 1  

 管内とは、御坊保健医療圏での就職となります。

 

国家試験合格率

年度
回数
受験者
合格者
合格率(%)
全国平均(%)
2016
106回
40
40
100
88.5
2017
107回
37
37
100
91.0
2018
108回
40
39
97.5
89.3
2019
109回
37
37
100
89.2
2020
110回
34
34
100
90.4
2021 111回 31 31 100 91.3
2022 112回 30 30 100 90.8